新卒研修報告#1 全体の感想と概要

 こんにちは、開発Gの杉原です。

 

4月入社の新卒の方が研修を終え、ついに配属となりました。

先週冒頭でも書きましたが、その研修の最後の方で教育(といっても、何も教えてないですが)を担当することとなったので、今回から何回かに分けて、その時の話を書いてみたいと思います。

ちなみに「How to」要素がないので、HDSとかいう名前は冠しておりません。

私が担当したのは三日間。

その時点で皆さんは「C#による基本的な開発」や「Demo3Dのスクリプトを伴わない操作・カスタマイズ」について学んだ状態です。

 

そこでまずは、スクリプトの作り方からはじめ、JScriptの簡単な説明なんかをしたあと、先週までこのブログにも書いていたTransferについて簡単に講義しました。

ここまで要した時間は3時間くらいでしょうか。

それ以降は地獄の課題タイムとなりました。ちなみに課題は、Demo3Dライセンス数の影響で3人1チームで取り組んでもらいました。

 

何が地獄かというと、結局私はたいした説明をしていないわけです。

例えば、「スクリプトからVisualをどうやって作るか」だとか「Transferの生成に必要なコネクタをどうやって取得するか」とかいうことはほとんど説明してません。

質問されたり、見た感じ行き詰ってるなと思ったら説明はしましたが、基本は「APIドキュメントを見てね」という無茶ぶり。

まあ、全機能を紹介してたら三日間講義だけで終わってしまいかねないですし、調べて試してを繰り返してゴールに到達することをやってもらえたらなという建前なんかもありこうなりました。決して楽したいからとかじゃないですよ!

 

結果的に、初日、二日目は皆さん苦戦して課題に取り組んでいて、その日のうちに終わらないチームもありました。

しかし、三日目は用意した課題が簡単だったのもあるかもしれませんが、3チームともいい感じで課題をクリアしていました。

初日はどうなるかと思ったというか、自分のやり方失敗したかなぁとか思ってたんですが、皆さん本当に優秀で、結果オーライというか、そんな感じでした。

 

研修の振り返りはそんな感じとして、ここからはその三日目の課題について紹介していきたいと思います。

与えた課題は3つ。

 

1つ目は、コンベアで流れてきたワークの色を変える装置の作成です。

イメージとしては下図のような感じです。

製造ラインはもちろん、バラのワークを箱詰めして封をするといった、ワークの加工を行う装置なんてのは、わりかし必要になるかなという考えです。

あと、また別途説明はしますが、TransferのOnProcessイベントのことを覚えていてくれてたらな、という思いもありました。

 

2つ目は、縦・横・高さ方向に指定された数だけ球体を生成するというものです。

イメージは下図のようになります。

感じとしては、標準カタログにあるRackConfigratorを意識しています。

実際にカスタマイズとして、ラックの作成はもちろん、その見た目部分についても柱の長さを変えたり、一定間隔で柱を追加したりといったことも過去にありました。

そこで、こういった一定間隔でのVisual配置といったものにチャレンジしてもらいました。

 

最後は回転するBoxです。

静止画をここに張り付けてもあまり意味がないので言葉だけで説明しますが、ただの白いBoxがY軸を中心としてぐるぐる回る、それだけです。

回転する、といった部分は例えばAGVが方向転換するような動作の実装に必要になってくるかと思い、課題として組み入れました。

 

以上、3つの課題について取り組んでもらった結果を、次週より1つずつ紹介していきます。


 

次回の【How to Demo3D Scripting新卒研修報告】は、「ワークの加工装置」をお送りします。

更新は6/21(木)です。お楽しみに。