荷物の種類別に搬送先を分ける方法2

こんにちは。維持保守Gの中村です。前回の説明では[ソーター(Sliding Slat Sorter]を使用して、1本のコンベヤを流れてくる荷物の種類によって搬送先のコンベヤを分ける方法について説明しました。

今回は別のカタログを使用して同様のことを行う方法について説明します。

1.はじめに

今回使用する標準カタログは以下です。

  • コンベヤ   : QuickStart  > Carton Systems > Single-Zone Carton Belt(26台)
  • ソーター   : QuickStart  > CartonSystems > Popup Transfer(5台)
  • セレクター  : QuickStart  > Controllers > TargetSelector

2.カタログの設定

①下記の画像のように配置します。



②[TargetSelector]のプロパティ"ListeningTo"と搬送前コンベヤ、プロパティ"Targets"と搬送先コンベヤ(3台)を繋ぎます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


③[Load Creator]で生成する荷物の種類を設定します。

[BlueBox],[BrownBox],[CyanBox]を設定します。


④搬送先ルール(Query for TargetSelector1)を設定します。※搬送先ルールについては次に説明します。

 - [SelectTagetRules]プロパティの[...]をクリックします。

 - Selection Modeに”First”を選択します。

 - [Refresh]ボタンをクリックします。

 - Load欄が”<Any>”になっているので[Load Creator]で設定した"Visual"を設定します。


3.動作の確認

以上の設定だけで振り分けることができます。

(参考)搬送先ルール(Query for TargetSelector1)概要

・SelectionMode =Sequenceによりリストの上から順番に搬送。リストの最終行は到達時にリストの先頭行へ戻ります。

 

・SelectionMode =Firstによりリストで一番早く合致する条件が存在時のVisualを搬送対象とします。
 次のワークの搬送先定義時、再度リスト先頭から条件に合致する行を検索する。

LoadのHeightプロパティが

  - 0.4mの場合は、リストの1番目のコンベヤへ搬送

 - 0.6mの場合は、リストの2番目のコンベヤへ搬送

 - 0.8mの場合は、リストの3番目のコンベヤへ搬送


 

・SelectionMode =Distributionによりリストから搬送先をランダムに指定する。  

 Quantityの設定値をリスト行毎に変更する事によりランダムの重みづけが可能。